ここでは、携帯電話の普及や近年登場したiPadなどの普及により、より利用される機会が増えたと考えられている電子書籍について紹介しています。
電子書籍はパソコンや携帯電話などの電子書籍を扱える端末と、インターネット環境があれば、すぐに読むことが出来るというすぐれもので、原理的には書籍をデジタルデータにしたものです。もちろんインターネット環境が無い場合でも、CD-ROMなどに格納された電子書籍もあります。
以前急速にその市場が拡大したとされている、「ケータイ小説」という呼び名の携帯電話向けのコンテンツとして配信されていた短編小説などについても、電子書籍の一種とされており、今後もケータイ小説のように急速に市場を拡大していく電子書籍の種は多くなっていくと考える意見も多いようです。
前述したとおり、電子書籍は非常に多くの人々にとって、「ニーズ」があるものだったということがお分かりいただけるかと思います。
このサイトではおもに、「電子書籍の基礎知識」、「電子書籍のコンテンツ形態」、「電子書籍を扱うための端末」などに着眼して電子書籍の基本的な事柄について紹介するほかに、電子書籍端末を選ぶ際の着眼点や、目的に応じた端末の種類を紹介していますので参考にしていただければと思います。
それ以外にも、このサイトでは電子書籍を扱う際に注意すべき問題点についても解説させていただいています。「何故書籍を読むだけなのに注意すべき事柄があるの？」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は電子書籍を扱う際に知っておくべき最低限のルールを知らなければ、電子書籍を購入した多くの人がいとも簡単に法律違反を犯してしまう可能性が潜んでいるからです。
電子書籍は前述したとおり書籍をデジタルデータ化したものです。皆さんも「著作権」という言葉を聞いたことはあるかと思いますが、デジタルデータにしたことで、著作権を侵害するなどの問題を引き起こす可能性が非常に高く、またそれらの行為が非常に簡単に出来てしまうという問題点があり、その問題点は事実上犯罪者をだしてしまったケースさえ多数あるようです。
とはいえ、電子書籍は守るべき最低限のルールさえ守れば、非常に便利でたくさんの魅力がありますので、これから電子書籍を利用しようと考えていらっしゃる方は、どんな端末を購入して、電子書籍を利用する際には最低限どんなことを注意しないといけないのかなどをこのサイトを参考に確認していただき、是非利用してみてください!
ここではこのサイトで詳しく取り上げている電子書籍とはそもそもどのような定義のものかを簡単に解説しています。
一般的に電子書籍とは、新聞のような紙にインクを用いてつくられる印刷物ではなく、電子機器を用いて読むことが出来る出版物を指します。
電子書籍そのものはコンテンツと呼ばれるソフトウェアをさすことが一般的ですが、前述したとおり電子書籍を読むための電子機器は電子書籍を読むには必要不可欠な存在です。
電子書籍は、より身近な呼び名として、「デジタル書籍」「Eブック」「デジタルブック」「電子ブック」などの呼び名があります。前述した呼称は耳にしたことがある方も多いかと思います。
電子書籍におけるコンテンツと呼ばれる実際の出版物の多くは、既成の書籍の文章や挿絵をデジタル化し電子ファイルを生成することで、製本までの工程におけるコスト削減や流通に関する効率化が図れると考えられたことにより、その市場が急速に拡大していったビジネスです。コンテンツには有料のものと無料のものがあるようで、インターネット上から電子機器へダウンロードをした上で、読むことが可能となります。
ここまでは単純に書籍を電子化したに過ぎませんが、電子書籍は紙の書籍では不可能な「動画を取り入れる」「振動などの体感性を持たせる」なども取り入れたコンテンツも存在しており、その可能性は無限大とも考えられています。
電子書籍の利点は売る側にも買う側にもメリットが多くあると考えられています。売る側は印刷するために必要な用紙代・インク代・各書店への出荷にかかる必要経費などが削減出来ます。それに対して買う側は、「欲しい本を探すのに書店まで足を運ぶ手間が省ける」「何時でも好きな時間に購入出来る」「本棚などの書籍を格納する場所に困らない」等多数のメリットがあります。
ここまでの説明で非常に多くのメリットがあることを紹介しましたが、もちろんよくない点もあります。紙を使用していた従来の印刷物から電子機器上で読めるようにしたことにより、紙などの使用量削減にはつながりましたが、その反面電気使用量が増加したとの考えもあるようです。近年では節電が広く広まった国を挙げての課題になっているのは事実ですので、書籍を電子化したことに対しては賛否両論というのが現状でしょう。
とはいえ非常に便利な電子書籍ですので、節電意識も忘れず有効活用してみてはいかがでしょうか。
ここでは電子書籍の誕生を含むこれまでの歴史について簡単に紹介しています。
そもそも書籍を電子化しようと考えられた時期についてですが、新聞や書籍・雑誌などの印刷物を小型の電子機器を用いて読むという考えは存在していたそうです。
この考えが具象化され実際の専用機器が1990年頃登場したようで、これを皮切りに電子書籍は誕生したと考えられています。これにより電子書籍を主体としたビジネスは開始されました。
開始当初登場した電子書籍を扱える電子機器は、ソニー株式会社から発売されたCD-ROMを記録媒体として使用したデータディスクマンとよばれる電子ブックプレイヤーとされています。データディスクマンに続いたのは、NECグループから発売されたデジタルブックプレーヤーは3.5インチのフロッピーディスクを記録媒体として使用するもので、現在多くの利用者がいるアマゾン社から販売されている「キンドル」という電子機器と似ていたそうです。
このようにして書籍の電子化が始まったのですが、当時登場した多くの電子書籍を扱うための電子機器で書籍を読むためには、端末ごとに異なる記録媒体を購入する必要がありました。これらの互換性の問題も影響し、想定よりも普及しなかったそうです。
この問題の解決に大きく貢献したのがインターネットの普及です。
インターネットが普及したことによりパソコンや携帯電話などを含む電子機器に対する一般消費者の需要が高くなり、インターネットをはじめとしたIT業界は躍進しました。そしてインターネット普及により成功した大企業を中心として、互換性のあるメディアを使用するように開発を繰り返し、多数の企業が市場拡大のための努力をした結果、今日の様々な電子書籍を1台の端末で容易に見られる便利な世の中を作り上げたと考えられています。
2000年以降の電子書籍はといえば、コンテンツへの課金方法などの整備などが行われ、利益創出を目的とした有料メディアが数多く登場しており、今後も更にその市場は拡大していくと考えられています。
ここでは電子書籍が国内外での普及状況について紹介しています。
まず日本国内での普及状況についてですが、日本では電子書籍を取り次ぐ事業者が非常に多く存在しています。
例えば「ブックウエイ」や「WOOK」、「DL-marked」、「デジタル書籍」、「パピレス」などが代表的です。
この中でも、パピレスという事業者は電子書籍ビジネスに関する第一人者ともいえる存在のようです。
前述した事業者以外にも、日本国内では携帯電話に特化したサービスを行う「パブー」や「こみおん」などもあります。
2010年以降はソニー株式会社やブックリスタ、2Dfacto、シャープなど大手企業が様々な企業が協業なども行いつつ、事業化をはかり更に市場拡大を試みているようです。
近年では著作者が出版社を介さずに、自ら電子書籍のシステムを作り上げるような場合も出てきているようで、業界の自由度は増す反面、著作者と出版社との以前までの関係性が大きく狂ってしまうのではないかと危惧する意見も多数あるようです。良くも悪くも非常に普及したというのが日本国内の電子書籍の普及状況だと想定されています。
次に、海外での普及状況についてですが、海外では個人出版が非常に流行しているようで、いずれも電子書籍はこの個人出版を行う著作者にとって非常に有利な出版方法だと高評価を得られているようです。
韓国などでは、自然保護を重要視している大統領が紙の使用量削減につながるという点を評価して、書籍の電子化を全面的にバックアップしたそうで、これにより韓国での市場は大幅に拡大したようです。
2011年度以降、義務教育の範囲で使用する初期をはじめ多くの教育の現場で、教科書の電子化を計画しているそうですので、今後更に電子書籍が一般消費者との接点を持つことは間違いないと考えられているほどのようです。
電子書籍は、前述したとおり国内外問わず、世界各国で多くのユーザーに使用されているというのが現状のようです。
ここでは電子書籍を実際に利用するにはどのようにすれば良いのかという点について、代表的なコンテンツ形態を例に紹介しています。
代表的な利用方法としては、インターネット上で販売されている電子書籍を購入し、必要となるデータを電子書籍用の端末にすべてダウンロードしたうえで読む方法です。
パケット通信などで課金が発生するようなケースの場合は、この方式を選択するほうが利用料金を抑えられるためメリットがあると考えられています。
また、速度の安定しないインターネット環境などを利用している場合などはパソコンを用いていてもあらかじめダウンロードしてしまってから読むほうが、次ページを表示する際などに通信が途絶えるなどの問題が発生しづらいため、比較的この利用方法を選択する人が多いようです。
次の利用方法としては、ダウンロードストリーミング方式と呼ばれる利用方法です。
携帯電話のキャリアのうち、NTTDocomoなどがこの方式を採用しているようですが、「ダウンロードしてから利用する方式」と主に違う部分としては、このダウンロードストリーミング方式はデータをダウンロードしながら、順に読めるようにしていくというのが特徴です。また、端末上に対象となる書籍のデータを保存しないというのが主な特徴で、ダウンロードしながら再生するため、電子ファイルをダウンロードしてから読む方式よりも待ち時間が少ないことや、メモリに読み終わった不要なデータが残ってしまわないなどの点が利点とされています。またファイルが手元にないということは著作権に関する心配を持つ必要性が低いという点も利点としてとらえられているようです。ただ、インターネット環境が悪い場合などには、なかなか次のページが見られなかったりする場合などもあるため、ストレスを感じることも。
近年では著作権保護のため、全てダウンロードさせることを禁止した出版物も多く、このダウンロードストリーミング方式でのみ販売しているものも少なくないようです。
最後の利用方法としては、電子書籍を提供する側の利点ばかりが目立つ方式のものについてです。
この方式の具体的な仕組みとしては、電子書籍のデータを端末にダウンロード可能としているものの、実際に読むためにはインターネット接続し、特定のサーバに承認を得たうえで閲覧可能となる特殊な仕組みを用いているものです。
この場合、インターネットへの接続が定額制であることなどが必須条件となるなど閲覧する側から見ると著作権保護のために、閲覧する側は不便な状況を強いられるというデメリットが目立ってしまっており、実質的にはあまり高評価を得られていない状況のようです。ですが、これに関しても著作権を保護する意味合いが強く、その安全性が著作者をはじめとした多くの見解から高評価を得ているのも事実のようで、現時点ではこれらの著作権を保護する仕組みが確立された提供方法が主流となっており、今後はそれらの規制が更に厳しいものとなる可能性も大いにあると考えられるそうです。
利便性と安全性の両立は非常に難しいことですが、何より著作権侵害を閲覧者が何気ない行動で犯してしまう可能性があるので、様々な方式により規制をかけているという点を、理解しておくべきでしょう。